川上智美さんのSTORY 「病気の自分」を受け入れる。ストーマが可愛くなるまで
腫瘍があるとわかって、図書館に調べに行きました。本を開くと、右ページの4分の1程のスペースに書かれていた「子宮肉腫」という言葉に目が留まりました。希少性が高く、悪性度も高い。詳しい検査の結果、医師から告げられたのはまさにその病名。まさか自分がなるなんて思ってもいなかった。
がんは容赦なく再発をくりかえしました。受けた手術は計6回に及びます。最後の手術を終えたとき、身体にはストーマが装着されていました。抗がん剤を受け、ストーマが付いて、障害者手帳を申請する。少しずつ病気を“自分事”と思えるようになりました。いま、ストーマは生活の一部になっています。