千田律仁さんのSTORY 「もう一度だけ、チャンスをください」大切なことに気付いた“人生のやり直し”
「なんで自分が…まだやりたいことがたくさん あるのに…」。36歳で胃がんの告知を受けたとき、一番に出てきた思いだった。術 後が悪かった私のために、朝早くから遅い時間までベッドの横で支え続けてくれた妻。その献身的な姿を見て大切なことに気付かされた。「神様、もう一度だけ…」。そこから人生は変わった。
好きなようには食べられなくなったけれど、病気のおかげでいまの自分がある。何度も原点に立ち返りながら過ごした、「人生のやり直し」の20年間。人生は終盤戦に差し掛かり、これからの時間は自分の役目を果たすことに使いたい。人と人をつなぎ、「あなたに出会えてよかった」を増やしていく。