後藤昌之さんのSTORY 「諦める」のではなく「手放す」。ご機嫌に生きるための選択
事前の情報収集が副作用への準備にもなる
トリモダリティでは、ホルモン治療を受けた後に放射線治療を行います。僕は患者団体に入っていて、副作用についても情報を集めていました。そこで聞いていた症状は、すべて当てはまると思います。
ホルモン治療では、“ほてり”や“のぼせ”が出るホットフラッシュがありました。逆に、急に寒気がすることもありました。それに、貧血になって身体がだるくなったり、足が重たくなったりする症状も出ました。
また、ホルモンの分泌量が抑えられる影響から、情緒不安定になることがあるといわれています。僕は前向きなタイプですが、このときばかりは何とも言えない不安感におそわれました。明日の仕事で失敗したらどうしようと、夜中に目が覚めることもありました。
そうして半年ほどホルモン治療を続けた後、小線源療法と外部照射療法を受けました。このときの副作用は、まず頻尿です。それに加えて切迫尿といって、尿意が我慢できなくなることもあります。ただ、これも事前に調べていた通りだったので、「あー、きたきた」という感覚です。こまめにトイレに行けばいいだけで、大きな支障はありませんでした。
心配だったのは、コンサートに行くときです。2時間、3時間もつかどうか。特に出入りのしづらい席は不安で、念のためにおむつを履いていきました。幸いなことに、漏らしたことはありませんが。
放射線治療の副作用には、晩期障害といって治療後数カ月から数年経ってから起こるものもあります。僕も尿道が痛むようになりましたが、これもひどくはならずに収まりました。小線源手術をしてから約2年経ちましたが、生活上の支障は特にありません。