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後藤昌之さんのSTORY 「諦める」のではなく「手放す」。ご機嫌に生きるための選択

精神論ではなく充実した人生のための手段として

僕は心筋症が疑われたとき、人生で初めて「余命」を意識しました。でも体調が回復すると、身近に感じたはずの命の期限があいまいになっていきます。「好きなことができるのは70歳くらいまでかな」と、ぼんやりと考えるようになりました。
そこから前立腺がんになったことで、ぼやけていた境界線が再び明確になっています。死ぬのは、当然怖い。でも、誰もがいつかは死にます。僕はそれほど体調が悪くならなかったこともあり、死に対する恐れや不安を必要以上に感じることはありませんでした。深く意識したのは、「命の期限が短くなるとしたら、どうするのか」です。
それは、何を選び、何を手放すかを決めるということだと思います。広告代理店の管理職の仕事は、自分のやりたいことではなかった。だから、心筋症の疑いが出たときにやめました。もともとゲームは好きでしたが、ゲームを1本やり切るには多くの時間を使います。本当にやりたいことに時間を使うために、ゲームをやめました。
僕はもともと、大きく落ち込むことは少ない性格です。「だからできるのだろう」と言われればそれまでですが、「病気に打ち勝とう」という意識が強過ぎると、つらくなってしまいます。QOLを保ちながら生きていくにはどうすればいいのかと考えることで、病気との向き合い方が変わってくるのだと思います。
僕にとって病気は、「断捨離」のように、手放すものを明確にできる機会になりました。やりたいことがより鮮明になったことで、いま、楽しい人生を送ることができています。
誰もが、人生の中で何かを手放しているのだと思います。手放すということは、諦めるのではなく、自分の人生には必要ないものだと判断すること。「病気になっても落ち込まずに生きていこう」というような、精神論としてではありません。これからの人生を、よりご機嫌に生きていくための手段なんです。

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