宮本豊司さんのSTORY がんのことは考えない。 「待ってくれている人」との“つながり”に生きる
活動で地域や人々に貢献したい
3カ月ごとのCT検査の結果では、がんが少しずつ小さくなってきています。抗がん剤治療はいまも続いていますが、2026年4月からはデュルバルマブの1種類だけになりました。医師には、目標は現状維持と言われています。
抗がん剤を打ち続けていると、だんだん効かなくなることがあるそうです。もともとリンパに転移していたことを考えると、今後また転移が見つかる可能性もあります。医師にそうと言われたわけではありませんが、「がんが寿命を縮めるかもしれない」という思いはあります。ただ、恐れてはいません。むしろそれが、前向きに生きる力になっています。
2026年の3月に59歳で会社を退職しました。私にはまだやりたいことがいろいろあるからです。それに、また手術で数カ月仕事を休んだら、会社にも迷惑をかけてしまいます。
仕事を辞めても、忙しいのは変わりません。朝から畑に行って、帰ってきたら小説を書く。去年は舞台にも立ち、最近マラソンも再開しました。そういった活動が、生活にリズムと張りを与えてくれています。
病気になってからは、単に自分が楽しむだけではなく、取り組みを通して地域や人々に貢献したいと考えるようになりました。時間をかけられるようになったので、畑を広げ、近い将来には収穫した野菜を小学校の給食に使ってもらおうと考えています。そういった活動で、地域社会とのつながりを育んでいきたいと思います。
小説は、プロの作家に弟子入りし、デビューを目指して書いています。いま取り組んでいるのは、強い少女が主人公の冒険小説。先人先達に感謝し、未来につなぐような物語を書きたいと思っています。
お酒は、ノンアルコールビールを飲むようになりました。最近のノンアルビールは美味しいですね。お酒を控えるようになってから、血液検査の結果も大きく改善しました。