久田邦博さんのSTORY 「死ぬまで」が僕の人生。やりたいようにやっていく。
夢は副社長になることだった。順調に出世への道を進み、課長試験に受かった直後に病気が発覚した。「僕の人生は終わった」。でも、自分のせいで家族が不幸になるのだけは嫌だった。落ち込んだのは最初の2週間だけ。長男が20歳になるまで、「家族のことを任せた」と頼めるその日まで、10年を生きよう。
でもそれは、家族のための時間。その後、幾度となく頭の中に浮かんでくる言葉たちをきっかけに、もう一度、自分の人生を取り戻す。そこに重なった、新薬の承認という幸運。新たな夢を手にし、気づけば病気の発覚から24年経っていた。死ぬまでは生きている。これからも、やりたいようにやっていく。誰よりも、元気に生きていく。