久田邦博さんのSTORY 「死ぬまで」が僕の人生。やりたいようにやっていく。
長男が20歳になるまで生きるために
慢性骨髄性白血病であることが確定したのは、2001年8月31日。そのときに僕が選んだ治療法はインターフェロンです。
仮告知からの1カ月。僕は家族を守るための方法を考えていました。20歳になった長男とお酒を一緒に飲む。人生の荒波の乗り越え方を教える。彼にお母さんと弟たちのことを任せる。そのために10年生きたい。
インターフェロンの治療を受けている人の約2割が10年を超えて生きているというデータがあります。海外には20年生きた人もいます。僕はそれに望みをかけることにしました。
インターフェロン治療では初期に高熱が出るということで、2週間入院しました。毎日自分で、太ももかお腹に注射を打たなければいけないのですが、これができない。針を自分に打ち込むのは勇気がいるんです。打たなくてはと思っても、最初は手が動きませんでした。
そんなとき、看護師さんが「こわいですよね」と共感して、気持ちを落ち着かせてくれたのがありがたかった。やらなきゃいけない。逃げられない。「打ちまーす」と覚悟を決めてチクリ。その日から、210日間、毎日注射を打ち続けました。