久田邦博さんのSTORY 「死ぬまで」が僕の人生。やりたいようにやっていく。
死ぬまでは生きている
名古屋に戻り、いとこに病院を紹介してもらいました。その病院の医師から、インターフェロンはいつか効かなくなること、効かなくなった後に骨髄移植へ移行するのは困難であることを、丁寧に説明していただきました。
そのうえで、「最近新薬の承認が下りました。久田さんの疾患には非常に適しています。僕なら新薬に切り替えます。久田さんはどうされたいですか?」と聞かれました。新薬が出るという情報は以前から知っていましたが、発覚直後は承認される前でした。
その頃インターフェロンはよく効いていたので、新薬に切り替えるには勇気が必要でした。でも医師の話に納得できたから、切り替える選択ができました。その結果、いままで生きています。名古屋の病院で出会った医師には心から感謝しています。
職場の異動後は、営業の研修を担当する部署に配属されました。とはいえ夢や目標は失っている状態です。やる気はゼロで、我ながらいいかげんな研修を行っていたと思います。
しかし、ここでも何度となく頭の中に言葉が浮かび、そのおかげで仕事への意識も変わっていきました。中でも一番インパクトが強かったのは、シャワーを浴びているとき、突然頭の中にドーンっと浮かんできた言葉です。
「死ぬまでは生きている」
なんでお前は死んだように生きているんだ? 無理をしない。遊ばない。お酒は飲まない。これが本当の生き方なのか? いや違う。生きている限り、死ぬ寸前まで楽しもう。そこからお酒は解禁です。
そしてもう一つ頭に浮かんだのが、「人生の価値は長さではなくいかに充実させるかだ」という言葉。
僕に残された時間はほかの人よりも少ない。ならば、人よりも早く仕事を済ませて時間をつくろう。それから仕事は4倍速で済ませるようになりました。