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ゆりきゃんさんのSTORY がんを主役にするのはもうおしまい。「私」を主語に生きるために

「OS」のように生き方をアップデートする

試行錯誤を重ねるなかで、新たに立ち上げたのが「#Afcan(アフキャン)」のインスタグラムアカウントです。アフター・キャンサーを略して「アフキャン」。私が考えた言葉です。がん経験者の方々に共通の質問をし、罹患後の「今」を伝える投稿をしています。始めて1年で、80人を超える方々のストーリーが集まりました。

乳がんが発覚した頃、私には5年後の自分の姿が想像できませんでした。もしあのとき、治療後も日常を取り戻し、子育てをしている人の話を知ることができていたら、「こんなふうに元気になれるなら、がんばろう」と思えたかもしれません。

だからこそ、さまざまな人の「その後」を伝えていきたい。誰かが未来を描くための、小さな光になれたらと願っています。

アフキャンで発信しているのは、人生の“主語”を「私」に戻すという在り方です。

がんに限らず、仕事や家庭、健康や周囲の事情などに気を取られ、いつの間にか自分の人生が後回しになってしまうことは、誰にでもあるのではないでしょうか。

私自身もそうでした。だからこそ問い続けたいのです。「私は、どうありたいのか」と。

がんになった、胸がない、髪の毛がない。これらは単に「そういう状態」であるというだけのことです。胸が欠けていても、私は今の自分が好き。形にこだわる必要なんてないんだと、がんが教えてくれました。

わたしにとっての人生の気づきは「がん」でしたが、人によっては全く別の悩みかもしれません。だから、私にはアフキャンが「がん」の情報発信だという意識はあまりないんです。アフキャンは、パソコンのOSのように、人生の土台となる「在り方」です。OSのバージョンアップのように、「在り方」もバージョンアップしていけるといいですよね。

アフキャンは、人が通りすがる「ポート(港)」のような存在でありたいと考えています。そこを通過した人が、自分のOSをアップデートして、自分らしい人生へともう一度漕ぎ出していく場所。私はその港で、灯台から遠くを眺めるような距離感で、このメッセージを社会へ伝えていきます。そうすることで、本当に必要な人にこの考え方が届くような気がしているから。

 

がんを、人生の中心に置かない。人生の主語を「私」に戻して生きる。それが、「#Afcan」。