杉浦雅昭さんのSTORY 病気とともに訪れた「奇跡」。人生に“自分軸”を取り戻す
「簡単な手術」と言われながらもリンパ節への転移が見つかったとき、杉浦さんは胃がんで亡くなった父親に自分を重ねていました。「根治不可」と宣告を受け、肝臓、肺へと転移が進みます。それは、死へと向かう「黄金ルート」。杉浦さんは覚悟を決め、妻の両親に経済支援を頼み、子どもたちにビデオレターを遺します。限られた時間は「家族のためにできること」に使いたいと考えました。
しかし、肺への転移から10年。杉浦さんは“奇跡的に”生きています。「意外と死なないな」と思えたとき、人生を“自分軸”に引戻せた。病気を治したいとは思っていません。がんとうまく付き合って、「自分のしたいこと」を叶えていきます。